logo logo_atte 日記 随筆 何処
2022-12-03 19:51:56 JST
(2022-12-03) 鷹ノ巣山。晴。一年ぶりに初冬の鷹ノ巣山へ。鷹ノ巣山は何度か登っているが、今までは縦走路の石尾根か裏口と言える北側の稲村岩尾根からであったことから、今回は南向き表玄関となる奥多摩湖側峰谷から浅間尾根で登ることにする。おそらくこの道が鷹ノ巣山登山のメインコースであると思われるが、初めて通る道である。峰谷で降りたのは10数名。鷹ノ巣山は眺望も良く奥多摩では人気の山であるが、紅葉も終わり行楽シーズンを過ぎたとあればこんなものだろう。しばらく舗装路を歩き奥集落を通過した所から登山道となる。奥という名だけあって急斜面にへばりつくような集落だ。正直、なんでこんな不便な山奥に所に住んでるんだろうと思うが住めば都なのかもしれない。今日から冬一番でかなり寒いが風はなく森の葉も落ち陽光が差すので登り始めると暑いくらい。長袖シャツ一枚で十分であった。集落に近い間こそ植林が主体だが上部は自然林であり冷たく澄んだ空気と相まってとにかく明るい冬枯れの森である。途中、広大なキノコ栽培地があり驚く。相当山道を登らないといけないのだけど採算が取れるのだろうか。原木には事欠かないだろうけど、整地・整備するのと出荷が大変そうである。天気晴朗、汗もかかないので休憩無しで進む。2時間弱で石尾根と合流。ここから山頂までは防火帯となる幅広でなだらかな150m程度の登りで楽勝、、、なのだが、吹き上げる風の通り道となっているのか、エラい強風である。気温はおそらく零度前後。無風であればこそ登っていれば陽気で温かいとも言えるが、風が吹けばムチャクチャ寒い。持ってる服をすべて着込む。防風のために雨合羽も羽織る。今年初めての手袋と耳あても使用する。登山道に降りる霜も心なしか青く見えてくる。山頂は眺望抜群。のんびりしたい、、、が寒すぎる。風が強すぎて食事をする気にもならない。他の登山者も風を避けて少し下った所で休憩しているようだ。何度も来ており長居は無用とも思うが離れがたくもあり20分くらい頑張るがギブアップ。石尾根経由で下山する。石尾根で奥多摩駅まで歩けるのだが、六ツ石山以降はつまらない道なので、あえて枝尾根で奥多摩湖に降りることにする。六ツ石山周辺からはハイカーもいなくなり、一人きりの山歩きが続く。今回の枝尾根は初めて通る道でもあり不安もあるが楽しみでもある。寒風蕭々、陽が傾けば生気のない森は何やら妖気に満ちており、ワクワクとドキドキがないまぜになった久しぶりの感覚が心地よい。途中小ピークの名前が生首だという言うのもゾクッとしてよろしい。この感覚は嫌いじゃない。ソロ山行の醍醐味とも言える。広い山中、周囲に誰一人おらず、独りきりというのは何があっても自分で対処しないといけないから、やっぱ緊張するね。ちなみに枝尾根も気持ちの良い自然林で道は広く寂しいながらも趣深いいい道であった。秋はさぞかし綺麗だったであろう。 14時過ぎに下山。理想的な時間。バス停到着と同時にバスが来たので慌てて乗り込む。GPSを切る間もなかったので軌跡の最後部分はバスです。