logo logo_atte 日記 随筆 何処
2022-09-10 21:35:19 JST
(2022-09-10) 丹沢表尾根チャレンジ。曇上部霧。丹沢表尾根チャレンジとは、丹沢の玄関口大倉を起点終点として、表尾根に連なる三ノ塔、塔ノ岳、鍋割山を一気に登ってしまおうというコースである。しかしながら表尾根を辿るなら6キロで三山全てを登れてしまう。誰でも達成できて景色も最高な充実のコースであるが、これでは試練(チャレンジ)とは言えまい。そう、丹沢表尾根チャレンジでは山頂に着いたら一旦登山口まで下る。景色の良い表尾根をほぼ無視して、植林地帯の枝尾根を登り降りするマゾ、、、もとい、修行のためのコースなのである。なお、個人的に勝手に名付けたものなので、オフィシャルなものではない。ただ、問題があって累積獲得標高は3000mを超える。今の私の体力ではおよそ達成できそうにない。よって、本日はトライアルとして15時のタイムアップまでにどこまで出来るかを確認することを目標とする。始発のバスに乗れば大倉に7時に到着できる。7時5分に登山開始。まずは三ノ塔尾根コースを登る。昔、一度だけ通ったことがあるのだが、ほとんど覚えていない。結構林道が上の方まで続いており、登山道は林道に並走している感じ。登山道は広く大倉尾根並に整備されている。階段ばかりでない分、こちらのほうが余程楽しい道だが人は圧倒的に少ない。始発のバスから全員が乗れきれないほどの超満員だったのだが、このコースを選んだのは私の他に一人だけのようだ。先は長いので心拍数が150を超えない、息が上がらないことを意識してペースを抑えながら登る。 1000m以上は霧の中。1200mの山頂では何も見えなかったが、何度も来た表尾根、むしろ涼しいだけ好天候と言えるだろう。さて、下山だが烏尾尾根で下る。杉の植林、それなりに急。この道は初めてだけどあんまりいいとこはないですな。ただ、それでも5人位とすれ違う。せっかく登った900mを700m降下して標高は500m。作治小屋で水を補給して政次郎尾根で登り直し。二週間前に登って「しばらく来ることはないだろう」と思った三重苦の道だが、すぐに来ちゃったよ。この道は本当に急。今回一番しんどかったのはやはりここ。引き続きペースを抑えながらゆっくりと進む。植林でつまらない景色に嫌になる。景色の良い表尾根に帰りつけばやはり霧で何も見えない。まぁ、よろしい、今日は修行々々。真っ白な塔ノ岳はスルーするが既に13時。やはり鍋割山は無理だなぁ。大倉バカ尾根を下る。由来のバカみたいに多い階段を急ぎ堀山の家へ。ここから「遭難多発。危険。」の看板を無視して、二俣へのショートカットコースに入る。地図に道の記載はないのだが、不明瞭ながら踏み跡はあるのでなんとなくコースはわかる。あとはピンクのテープが頼りだ。尾根は幅が広く分岐が多い。確かにこれは迂闊に入ると道に迷いますな。しばらく進むと両側に沢が現れヤセ尾根となるのだが、こうなるとみんなが同じところを歩くので道はハッキリする。、、、が、結構怖いぞ相当急だ。急がず慎重に進む。ここで落ちたら大怪我間違いなしだ。人の絶えない大倉尾根を外れて誰一人通らない地図にない道はやはり心細いものである。本当はこんな地図にない道は通りたくないのだが、チャレンジのためにはこのコースによるショートカットは必須。大倉まで戻ってしまうと2時間以上の遠回りとなってしまう。なんとか二俣について14時45分。鍋割山に登り返してすぐに15時のタイムアップ。本日はここまで。引き返して帰途につく。トライアルの結果は、、、。体力には余裕はあり、まだ登れる、これはやはり前半のペースを控えたからだろう。時間は全然足りない。これもやはり前半のペースを控えたからだろう。塔ノ岳に12時、二俣に13時半には着いておきたい。チャレンジを成功させるためには速いペースでも登り続けられるだけの体力強化が必要だ。それとやはり日が長い、かつ、暑くない4月くらいが適期かと思う。後日またチャレンジして成功させよう。表丹沢に目標ができた。なお、このチャレンジであるが、しんどい、景色がない、ちょっと怖い部分もある、と全くおすすめできないルートである。景色のいい表尾根を辿るほうが絶対にいいです。