logo logo_atte 日記 随筆 何処
2020-09-02 18:06:51 JST
(2020-08-29) I氏は本日帰京。予報では午後から雨で私も帰る気だったのだが、午前の煌めく太陽を見て、翌日の予報を調べれば雨から曇りに変わっていることから延泊に心変わり。 8時半、I氏をバス停まで送りに出れば、9時発の上高地行きのバスがあったことから即決で独り上高地へ。いやぁ、人気だねぇ。すごい人出だよ。有名な河童橋。初めて来ました。 1500mの広々とした山間部の平野には美しい沢が流れ、青々とした広葉樹が涼しい風に揺れている。人気があるにはワケがある。昨日の平尾尾根とはエラい違いだ。まずは観光案内所に駆け込む。見どころは河童橋から明神橋までの湿原地帯。また、9時半と遅い出発になったが、岳沢小屋までであれば2時間で登れるらしい。 2時間かぁ。じゃ、空荷だし私なら1時間ちょいで行けるだろ(己が体力を過信)と思えば、かかった時間は1時間40分。後から標準コースタイムを調べれば2時間半のコース。こんなとこまで来て山登りする人は体力があって当たり前だから、観光案内所のアドバイスも健脚仕様になっていたようだ。岳沢は大小様々な岩が広がるガレた谷。適当な岩の上に立って見下ろせば穏やかな梓川、見上げれば急峻な穂高連峰が迎えてくれる。小屋までの大半は樹林帯だが、整備されており苔なんかもいい感じに生しているが空気は冷涼で乾いている。昨日とは打って変わって楽しい森林浴である。岳沢小屋から望む上高地もなかなか良かったが、穂高に登れば最高なんだろうなぁ。残り標高差900m、コースタイムは3時間。急げば行けないこともないと思うが時間に追われる山行となるだろう。雲行きも怪しくなってきて、2500m以上は雲で見えない状態だ。ここは涙をのんで下山。上高地も巡ったことがないので湿原観光に切り替える。再び、人気があるにはワケがある。上高地いいとこですわぁ。透き通る清流は青く碧く、立ち枯れの樹皮が水面に白く揺れている。うん、美しい。こりゃあ、すぐ上流の徳沢キャンプ場や横尾キャンプ場にもそのうち行かんとあかんなぁ。 14時、ポツポツと雨が来た。帰路を急ぐ。が、間に合わず。もう5分、いや走れば2分というところで大雨。河童橋近くの大樹の陰で雨宿り。一向に止まないのでずぶ濡れ覚悟でバス停まで走る。あんまりにもいいところなんでゆっくりしすぎたわい。キャンプ場に戻れば干していた洗濯物も絞り直し。やれやれ。