logo logo_atte 日記 随筆 何処
2024-10-26 21:21:01 JST
長沢背稜。曇。予報通りの曇。静かに独り山歩きがしたくて長沢背稜へ。奥多摩最奥部とはいえ行楽の季節なので誰にも会わないわけではないが、すれ違うのは1時間に1人いるかどうかと言うところ。定番のタワ尾根を登るが、いつもながら急な出だしで脚に乳酸がみるみる蓄積する。未明は雨だったようで道が濡れており岩や木の根は滑りやすくて危い。紅葉の下見でもあるのだが、1000m前後はまだ先、1500m前後は来週だろうか。 1000mから1500mがちょうど下層雲にあたる範囲だったようで、非情な濃霧となり視界が20mくらいしかない。獣の動く音は聞こえど姿は見えずで結構怖いぞ。 10m先のサルに気付かないまま近づいていて、驚いたサルが逃げ出す音にこちらも驚く。ひときわ大きい音がして振り向くと、二頭の鹿が私に気付いたのか斜面を駆け下りていく。いろんな場所から落ち葉を踏む音がする。お互い見えないけど、クマなんかもいたのかなぁ。ほとんど登山者のいない濃霧の森は心臓に悪いですわ。その他書く事はないですな。もう、このコースも5回は来ててるし、基本、雲と霧で何にも見えなかったしなぁ。ただ、長沢背稜はいつ来ても満足感を得られる深く碧い静かな森である。