logo logo_atte 日記 随筆 何処
2024-06-08 21:54:41 JST
(2024-06-08) 蕎麦粒山、棒ノ折山。晴時々曇。奥多摩駅から川乗橋行きのバスは増便で満員。ほぼ全員が川乗橋で降車。川苔山は奥多摩でも有数の人気の山である。もちろん、人の多いこの時期にそんな山に行く気はない。最近、個人的に流行の地理院地図には道のないコースシリーズで、早々に人波からは外れて鳥屋戸尾根に取り付く。登山地図ではコースの記載はあるし、登山記録もたくさんあるのでそれなりに人は歩いているはずであるが、振り向けば後続は一人である。それもすぐに引き離してしまったので道中3時間は山中独りであった。奥多摩ではよくある最初はとにかく急な坂道で標高を上げる。ずっと植林でつまらないが、最初さえ乗り切ると広葉樹の瑞々しい森となる。気持ちの良い風が吹き、ヒグラシや鳥のさえずりで初夏の森は騒がしいが、喧噪ではない。心落ち着くものである。格別素晴らしいコースと言うわけではないが、誰も歩いていないという一点で最高である。道自体はよく整備されており危険部分は一切ない。蕎麦粒山へはヨコスズ尾根から天目山経由で行くのが標準的な一般道を経由するコースであると思うが、人の多いヨコスズ尾根の方がよほど(比較の問題でこちらも大したことはないが)危険と思える場所がある。到着した蕎麦粒山は地味な山。展望は大したことはないが、アクセスが悪いことから独り静かな山頂を楽しめる落ち着いた山である。さて、どうしようかな?以前は蕎麦粒山から川苔山まで歩いたので、今日は棒ノ折山に向かうことにする。とくに、日向沢ノ峰・北の肩から棒ノ折山までは歩いたことがなく、都県界尾根制覇の最後の未踏区間となっている。こちらもハイカーは少なく本当に静か。それでいて道は整備されている。奥多摩によくあるスギの植林とブナの自然林との混生林となっている。まぁ、悪くはないかな。また来てもいいなとは思えるが、踏み込むとエスケープできなくなるので機会は限られるだろう。棒ノ折山で13時過ぎ。ここは流石に人だかり。交通の便がいいので私も何度も来ている。まだ足が残っているので、駅まで歩くことにする。岩茸石山に進路をとったところで、トレランの集団に出会う。どうやら大会中であるようだ。聞けばここが37キロ地点でゴールは105キロだとか。常軌を逸してますな。おそらく夜通し山中を走って、2日に渡る自分との戦いでしょう。私はそんなこと絶対にできません。岩茸石山に着けば15時。高水三山で一番人気の山でおそらく昼ごろであれば多数のハイカーがいたであろうが、本来下山してないといけない時間。誰もいない。静かでよろしい。まぁ、何度もきてるからね。少々無理はできます。御嶽駅につけば16時半。22キロの距離に2000mの獲得標高。結構歩きましたな。