logo logo_atte 日記 随筆 何処
2024-03-20 19:53:14 JST
(2024-03-20) 沼津アルプス。晴時々曇。以前から行きたいと思っていたご当地アルプスの一つ沼津アルプス。片道だけで2000円以上するので18切符が使える時期を選んで本日決行。 3時の目覚ましで2時半に起きる。早すぎるが起きてしまったものは仕方がない。のんびり朝食をとって5時前に出発。始発列車を乗り継いで根府川に着いたところで列車が止まる。先行の貨物列車が竹と衝突したとか。なんか聞いたことない理由だが、線路の安全点検などで25分遅れる。ついでに沼津行きだったものが熱海止まりになる。やれやれ、これなら1時間ゆっくり出ても変わらない時間でしたな。三島で更に乗り換えて原木駅から出発。15分ほど市街を歩いて登山口。竹やぶの中を歩いて一座目の茶臼山。100mちょいなのであっという間。低山だから期待してはなかったけど、藪で視界もあまりないしつまらないアルプスだな、、、とこの時は思っていた。二座目は大嵐山。別名は日守山で、嵐と日守だと受けるイメージが全然違う。200m弱の山頂は広場になっていて展望台なんかもある。行き先の山並みを遠望するに小ぶりながらもどの山も険しそうである。ここから大平山までの道は特に面白いものであった。最鞍部くらいのところで石切り場を発見。伊豆半島は江戸城の石垣を切り出した地として有名。こじんまりとしたものだったが、石切り場って独特の廃墟風というか、文明崩壊風の寂寥感があって好きである。大平山までの道のりは基本的には岩稜地帯で、梯子を登ったり岩の隙間を進んだりと飽きが来ない。大平山が350mくらいで次の鷲津山が400mくらいとなり、沼津アルプスではここが最高地点となる。急な坂道の登り降りが繰り返され、岩尾根は照葉樹林で覆われており、アスレチックで楽しいエリアである。続く志木山までは左手に海を見ながらすすき原も広がる何となくヨーロッパを感じる道であった。駿河湾は深いことで有名。青の深さも格別だ。次の徳倉山までは緑の濃い森の中。春の暑いくらいの日差しに強い海風を受けて南西諸島にいるかのような気になる。横山はなにもなし。最後の香貫山は約200mで山頂まで道路が繋がっており立派な展望台があった。車で来れるのは歩いた身としては悔しいけど景色はここが一番いいですな。午後になって雲が少なくなり、富士山も駿河湾も太陽を反射して輝いている。沼津アルプス。最高地点でも400mないくらいだけど、それぞれの山に特色があり、どの山も険しくてガッツリと登りごたえもあり、思った以上に良いご当地アルプスであった。近くにあったらまた来るかもしれないんだけど、いかんせん遠いのが難点。