logo logo_atte 日記 随筆 何処
2023-11-23 20:16:11 JST
(2023-11-23) 棒ノ嶺、岩茸石山。晴時々曇。同行は大森のW氏。関東の低山で人気の棒ノ嶺と高水三山。以前、棒ノ嶺のゴルジュについてW氏に話したところ、是非行ってみたいとのことであったので、紅葉がいい感じになる時期を狙って人気の高水三山と繋げて歩くことにした。棒ノ嶺のゴルジュは三度目。格別危険な所はないのだが、気軽に岩壁に挟まれた渓谷歩きができるのでたまに行きたくなるコースである。今日もたくさんのハイカーが手軽い沢登りを楽しんでいた。棒ノ嶺は1000mにも満たない低山なので1時間半ほどで山頂。北面からは関東一円の山々が見えるのだが、今日はそこそこ水蒸気が出ていたので遠望は効かなかった。山頂での食事後、ほとんどの人が登山口へと引き返す中、私達は青梅線側に南下する。棒ノ嶺までとはうって変わって静かな山歩き。数年前に通ったことがあるのだが、地味な山域でほとんど記憶に残っていない。すれ違う岳人もわずかな不人気コースだが、晩秋となり700mくらいが色づきのピークを迎えていたようで、思いの外カラフルな世界を歩くことができた。急坂を登り岩茸石山から振り返れば、棒ノ嶺から続く長沢背稜の終端部、御前山の広い裾野が見渡せる。風もない穏やかな一日とあり、ベンチにて尻に根が生えてしまった。重い腰を上げて最後の惣岳山に向かう。道中、広く伐採されたエリアがあり、森林再生事業との看板があった。杉の植林地帯を奥多摩本来の広葉樹林に戻す運動のようだ。杉林だらけとなった奥多摩の自然を再生するには数百年がかかる計画と読んだことがある。超長期計画だけど少しづつでいいので続けて欲しい。25世紀の奥多摩の森が楽しみだ(死んでるけど)。15時半に御嵩駅に下山。W氏は早速缶ビールだ。ゴルジュの棒ノ嶺、紅葉の関東ふれあいの道と高水三山と低山ながらも満足度の高い山行となった。W氏にも秋山を堪能いただけたであろう。