2023-07-14 09:46:01 JST
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(2023-05-23) 晴時々曇。昨日までの雨は止み、本日はトカラ最後の島である宝島へ。日本の最果ては素晴らしい景色と自然にゆっくり流れる時間と心癒される楽園ではあるが、さすがに、、、飽きてきた。いや、ホントに何にもないからなぁ。自分では田舎暮らしも向いてるかなと思っていたのだけど、限界集落はレベルが違う。ちなみに悪石島であるが、2023年5月23日時点、人口は81人、内移住者が41人、世帯で言うと21世帯、移住者が11世帯だそうで、ほぼ半数づつとなっている。大体どの島も学校関係者(先生と生徒が同数)で人口の4分の1くらい。これらの比率は全ての島で似たようなものだろう。生活は移住者と学校(山村留学などの公共事業)で成り立っている感じである。現在、郵便局員を2名簿集中とのことであったし、各種公共設備の館長などあんまり忙しくない(ほぼ暇?)と思われる仕事はふんだんにある模様。トカラ列島は田舎暮らしが好きなら最高の移住になると思う。然しながら実際にはスローライフの憧れだけで移住すると失敗する。限界集落は仕事以外にやらなければならない行事が非常に多い。移住者は口を揃えて「忙しい」と言っていたことは書いておこう。ただ、それと同時に皆が「移住してよかった」とも言っていた。また、山村留学生として小中高生が自分の意思で来島しているのは素晴らしいと思う。ネットの浸透だねぇ。最近の子供は自分で調べて希望して来るらしい。教育環境は整っている。ネイティブの外国人教師もいる。移住者の中にはフランスからの方もいました。島民構成は結構すごい多様性ですな。そして、風呂って(温泉って)いいですね。いろんな情報が集まってくる。また、元からの島民と移住者の親睦の場になっている。逆にこの輪の中に積極的に入っていけないと大変かもしれない。なんやかやで移住者の半分は一年せずに帰っていくというのもまた現実だそうです。閑話休題が長すぎた。子宝島はスキップ。船から見て、大変小さな島であることが分かる。しかも今日は風が強い。キャンプ場はないらしいのでこの島でのテント生活は難しいだろう。目的の宝島はトカラ列島最南の有人島。移住者の増加でつい最近トカラで人口最大の島になったようだ(とは言っても150人くらい)。この島まで来ると奄美も近いし植生や建築物などの文化的には沖縄を感じる。比較的平坦な地が多いというのも移住者に人気の所以なのだろう。売店も食品のほか消耗品も比較的在庫が多くキャンプするにも便利。ただし、秘境感はあまり感じなくなる。まぁ、そりゃそうだ。コンビニに圧倒的に劣るとはいえ物が買えるというだけで(そして二階建ての建物があるだけで)都会にすら感じるほどである。あー、便利。移動日はいつもながら汗だく、足が本当の足しかないのでしんどい。当たり前だがバスなんてない。テントの設営を済ませ、役場でキャンプ場の受付、郵便局で食糧の受け取りを終えると本日のノルマは終了。