logo logo_atte 日記 随筆 何処
2023-03-11 21:16:55 JST
(2023-03-11) 丹沢山。快晴。 1年も山登りをしていると近郊の山はほぼ登り尽くす。 3年も山登りをしていると通ったことのないコースも枯渇してくる。公共交通機関で容易に行ける範囲は結構限られているのである。さて、この時期、奥多摩は論外。山は橙、花粉で空も黄ばむ状態である。丹沢一択で本当は植林のない西丹沢が良いのだがいかんせん遠いので、比較的行きやすくて人気の少ない北東丹沢を選択。宮ヶ瀬湖から丹沢山に登る。山頂まで10kmと結構なロングコースでこれがハイカーに敬遠される理由だろう。このコースも二度目だが、前回は雨の初秋であり、ヒルに囲まれて景色も見えずといい思い出がない。今の時期ならまだヒルは出ないし、天気もいいのでまた違った感想を持てるはずだ。バス停で降りたのは5、6名といったところ。ちょうどよい。誰もいないとそれなりに不安な鎖場もある道。一人での静かな山行が楽しめて、万が一のことがあっても後続がいれば安心だ。 1300mの比高であるが、10kmもあれば緩やかでしょ、、、と言うわけにはいかない。初っ端から急登の連続。平坦な道が続くかと思うとまた急登でヤセ尾根も多くなかなか気を抜けない道である。とはいえ今日は快晴。明るい森を鳥の鳴き声を聞きながら登るのは気持ちの良いものである。時折振り返れば宮ヶ瀬湖が見え、木々の隙間から文字通り大きな大山が望める。ただ、天気は良いのだが春霞でぼんやりしている。素晴らしい青空、山肌のくっきりとした陰影とはいかないのが残念。しかし、登り10kmはやはり遠い。健脚向けと言われる雲取山鴨沢コースが同じく10kmくらいである。しかもこのコース、最後の3kmがとてもキツイ。丹沢三峰と呼ばれる東峰(本間ノ頭)、中峰(円山木ノ頭)、西峰(太礼ノ頭)が連続し、登るたびにガッツリと下らされるのである、あれっ、こんなにキツかったっけ?主脈や主稜の縦走に比べると楽なイメージだったのだが体力が落ちてるのかなぁ。太ももは痛いし、息も上がるものの、このあたりまで来るといかにも丹沢といった感じで、高山を思わせるまばらな広葉樹林帯であるし急ではあるが危険な箇所はないので苦痛と言うほどではない。ハヤブサであろうか。小型の猛禽類が枯れ枝から飛び立ち丹沢三峰の上空を旋回していた。 4時間かかってようやく丹沢山山頂。おにぎりで腹ごしらえ。山登りには一番いい季節だね。寒くもないし大汗を書くほどでもない。気温は最高なのだが一点難があるのは雪解けで道がぬかるんでいること。登山靴がドロドロである。丹沢山から塔ノ岳までの道も丹沢有数のビューポイント。久しぶりにユーシン渓谷を最奥部から眼下に収める。さて、そろそろ足が痛くなってくる。なんだかんだで獲得標高は2000mとなるのでそれなりにハードなコースだ。塔ノ岳からはいつものバカ尾根なので書くことはなし。