logo logo_atte 日記 随筆 何処
2021-11-03 19:37:42 JST
(2021-11-03) 鷹ノ巣山。晴。同行は三鷹のA氏。 3年前の秋に登って紅葉が綺麗だった稲村岩尾根へ。事前にネットで地図を確認すれば通行止めになっている。台風で道が崩れたらしい。同じくネットの情報によれば行けるらしいので、とりあえず行ってみてダメならコースを変えることにする。 3度にわたる通行止めの看板を無視して入山。アウトドアは自己責任です。真似しないでくださいね。稲村岩尾根に取り付くまでの沢筋は確かに豪快に崩れている。岩を越え、倒木をくぐりながら進む。幸い先人が残した小さなケルンが要所要所に存在しているので迷うことはない。それなりの人が通っているのだろう。それとなく道のようなものが出来つつあるようだ。先人の道標に感謝しながら、私達も小石を積み上げる。尾根上に登ると5分のピストンで稲村岩にも行けるのだが、滑落事故があったらしく稲村岩への道標は消されていた。まぁ、断崖絶壁の道やからね。私は行く気もしないので、高所耐性抜群のA氏を見送って休憩することにする。さて、稲村岩尾根は奥多摩三大急登の一つ。1100m登りっぱなしで少々しんどい。ただ、たしかに急ではあるのだが、なんと言っても今は紅葉のベストシーズン。煌めくオレンジの森は疲れを忘れさせてくれる。通行止めのおかげで人は誰もいないのでこの美しさは我々の独占である。手近な森も良い、そして、見渡す山々も黄色と赤の絨毯模様、いや、午前の陽を受けて輝くさまは絨毯と言うより宝石と言っていいだろう。二人して感動しながら標高を上げていく。ヒルメシクイのタワ(午後飯喰のタワ)で、折角だからとおにぎりを食べる。ここらへん(1500m)まで来ると紅葉には少し遅い感じで枯れ木が多くなるのだが、青い空が広がるのでこれはこれで良い。程なく鷹ノ巣山山頂へ。石尾根から伸びる複数の枝尾根もオレンジ色で綺麗なものだが、流石に紅葉もお腹いっぱい気味。石尾根は奥多摩駅から雲取山まで続く20kmで、鷹ノ巣山はそのほぼ中央にあたり南方面への展望が開ける。奥多摩では人気の山とあり10人位が昼食を取っていた。下りは石尾根を東へ奥多摩駅まで歩く。こちらも良かったんだけどね。普通に綺麗な紅葉だけど気分はやはり消化試合。 15時前には下山。奥多摩は遠いよ。家に帰り着いたら18時前。