logo logo_atte 日記 随筆 何処
2021-10-23 21:43:52 JST
(2021-10-23) 大菩薩嶺から牛ノ寝通り。晴。同行は三鷹のA氏。奥多摩で一番美しい紅葉が見れるという牛ノ寝通りへ。奥多摩の本気が見れるとのことで3年前に訪れたことがあるのだが、その時は見事な紅葉を期待していたのだが肩透かしを食ってしまった。すでに11月(2018-11-11)になっており、本気を出した後なのか大半の葉が落ちた枯れ木の森であった。というわけで、再チャレンジ。前回は小菅村からの往復であったが、今回は大菩薩嶺から縦走での牛ノ寝通りである。昨日は雨。空気中のチリが洗い流されて空気がたいへん澄んでいる。見事な青空。、、、が、紅葉には少し早かったようだ。大菩薩嶺は1600m付近までバスで行けるのだが、全然色づいていない。さくっと大菩薩嶺(雷岩)へ。登山口から400m登るだけなのですぐに着く。しかも富士に甲府盆地、南アルプスまで見渡せる絶景である。大菩薩嶺はこの手軽なコストパフォーマンスが魅力、、、なのだが魅力的すぎて大変登山者が多い。いや、いつもはここまで多くないんだけどなぁ。緊急事態宣言が明けた行楽シーズンとあり一気に皆が外出した結果だろうか。先週、丹沢では雨にやられたが、富士では雪が降っていたようだ。今シーズン初の冠雪した富士山を望みながら気持ちの良い尾根歩き。ただ、今回、大菩薩嶺はおまけ。目的は大菩薩峠、石丸峠を越えた先の牛ノ寝通りである。奥多摩の本気を是非見てみたい。、、、が今回はどうやら本気を出す前のウォーミングアップ中であったようだ。木々はところどころ赤くなっているものの、それも1500m以上の高所だけ。 1400mでは黄色っぽいくらいで、1200mではまだまだ青々としたモミジの森が広がっていた。残念。これは日を変えてもう一度こないといけませんな。しかし、この牛ノ寝通り。何分交通の便が大変に悪いことから人は極めて少ない。静かな森林浴コースとしてもなかなかおすすめできる路である。誰もいない道中、妖怪に出会う。いきなり頭上から「きゅいー」と不気味で得体のしれない音が鳴り響く。しかも複数回である。同行のA氏と二人で一瞬ギョッとする。「なんだ。なんだ。」おそらくは風のいたずらによる木々の摩擦音だと思われるが、科学進歩のない江戸時代までの人々にとって、こういった自然現象はすべて妖怪の仕業であったろうし、それらが写実化され記録に残り現在の妖怪たちが生まれたのだろう。 14時過ぎに下山口となる小菅の湯に到着。冬の到来を思わせる木枯らしで冷えた体を温泉で温め、奥多摩で餃子を食べて帰宅。