logo logo_atte 日記 随筆 何処
2021-05-08 23:36:42 JST
(2021-05-08) 丹沢主稜縦走(檜洞丸-蛭ヶ岳-丹沢山-塔ノ岳)。晴後曇。同行は再び三ノ輪のA氏。二日前にLINE着。「山、行きます?」「じゃ、西丹沢で!」 4時起きで5時半の電車に乗り、新松田駅から更にバスで一時間かけて登山口、9時。遠い。しかし遠いだけあって西丹沢は関東の秘境、登山者は圧倒的に少ない。ゴーラ沢までは足慣らし、すでに朝食から4時間以上経っているので、おにぎりを食べてから、檜洞丸への急登に取り掛かる。 A氏はやはり早い。「先に行って適当なところで待っといて」と伝えて自分のペースで登る。私も結構早いはずなんだけどなぁ。で、登れど登れどA氏がいない。途中、展望所があったりベンチがあったりするのだがいない。結局彼が待っていたのは檜洞丸の山頂。おいおい、こっちは1時間半全く休憩が出来なかったよ。山頂で11時。元々は北に向かい犬越路から下山するか体力が残るようなら大室山に行こうと思っていた。、、、が、気が変わる。ここは蛭ヶ岳に行ってしまおう。丹沢のメインルートで唯一残していたのが檜洞丸から蛭ヶ岳までの4.6キロである。丹沢の盟主、蛭ヶ岳は丹沢山系の最深部。どこから登っても10キロ以上ある。行ってしまえばエスケープは利かない。捻挫一つで帰れなくなる。また、危険箇所があるとのことで単独行は控えていた。しかし、今日は私より体力があるA氏がいる。よし、今日こそ行くべき。主稜縦走は5年前からいつかやりたいと思いながら、実現できなかった。時期的にも5月の陽の長さはありがたい。A氏に異論はなく主稜縦走決定。うん、来てよかった。蛭ヶ岳周辺は何処も素晴らしい。ただし、檜洞丸からは結構下る必要がある。下ってしまえば目の前の蛭ヶ岳はまさにそびえ立つかのようである。 A氏はラクラクと登りきったようだが、私としては相当苦しかった。とにかく止まらないようにと遅くてもいいから足を動かす。ふくらはぎと大腿四頭筋が悲鳴を上げている。蛭ヶ岳の西からの登りはめちゃくちゃ急。危険箇所は大したことはないし、鎖場も簡単なものであったがとにかく急でしんどい。盟主蛭ヶ岳からの展望は素晴らしい360度なのだが、少し曇ってきたのと水蒸気で遠望が利かなかった。ちょっと残念。ここから丹沢山までの3キロは丹沢の核心部。地の果てを行くかのような景色は、北海道と比べても引けを取らない。 14時過ぎに丹沢山に到着。ここまでくれば何度も通った道。塔ノ岳から大倉尾根へ。2日、4日、8日とこの一週間で塔ノ岳へは3回も登ってしまった。長い長い消化試合をこなして大倉バス停で5時。8時間で丹沢主稜縦走完遂。やってみれば23キロと距離的には大したことはなかった。ただし、登って降りての累積標高2000mと相当にハード。ただ、六甲縦走でもこのくらいはある(距離はもっとある)ので想像していたよりはイージーであった。