logo logo_atte 日記 随筆 何処
2021-01-25 20:33:22 JST
(2021-01-25) ロックガーデン周遊。雨上がりの小春日和、ハイキングに絶好である。本日はロックガーデン周辺の地図未記載の道の調査だ。岡本からまずは荒地山を目指す。山は最良の有酸素運動の場である。自然の中でリラックスできて健康によく筋力まで付く。おまけに登山路は全て哲学の道と言っても過言ではない。山中だけあり、考える時間だけは山ほどある。思索に耽りながらの散策は人生を豊かにすることが出来る、、、とまで言うのは言い過ぎである。そもそも、人間考えていることの99%以上はしょうもない事である。「お腹空いたなぁ」とか「宝くじ当たったらどうしよう」とか、深い意味のないことや妄想が大半である。それでも、たまーに、ふとした拍子に何か人生がわかったような気になるから、やはり山は良いと思うのだが、別に家で寝ていてもそれくらいの瞬間はあるようにも思う。、、、などと本当にどうでも良いことを考えながら歩いていると、ほどなく荒地山に着く。山頂から少し進んだ南東尾根から岩梯子までは巨岩地帯で何度歩いても面白い。さて、地図にない路はここからだ。南を続く道を外れて西へ、方向的にはブラックフェースと呼ばれる岩壁に向かって下っていく。踏み跡はしっかりしているので、特に迷うこともなくブラックフェースに到着。初めて見たがデカい岩である。キャッスルウォールより大きそうだ。岩壁には固定のハーケンがたくさん打ち付けられている。休日ともなれば大勢のクライマーたちが集まるのであろう。一応、足がかりのある割れ目があるので、フリークライミングでも登れると思うが、落ちると重体以上が確定なのでもちろん登らない。単独行でそんな危険なことは出来ません!ブラックフェースから高座谷に向かっても一応道はある。いや、これ道だよね。シダに覆われて足元は見えないし、濡れた岩は滑りやすくて大変危ない。ゆっくり慎重に下山する。大した距離ではないはずだが、昨夜の雨に濡れたシダをかき分け、時間だけはかかって高座谷に到着。広い道に出会いホッとする。場所は奥高座の滝の少し上流のようだ。さて、高座谷を登り返す。このあたりも歩いたことはないが地図に道は載っている。 15分ばかり歩くと見知った場所に出た。そして見知った「進入禁止」の看板である。この看板は無視して良い。横池の方に抜けられるのは知っている。しばらく進むと「右、宝寿水」と書かれた小さな木片が枝に吊り下がっている。よし、こちらに行ってみよう。歩くこと10分。「宝寿水」発見。だが、枯れていた。昨日まで雨であったにもかかわらず枯れているとは何事であろうか?まぁ、人通りも殆ど無い超マイナールートなので管理がされていないのであろう。戻りたくないので、先へと続く道のようなそうでないような踏み跡をたどると、荒地山西麓の水場に出た。あら、こんなところにつながっていたのね。まだ、時間が早いので風吹岩から万物相に行ってみる。昔、歩いたことがあるはずだが10年以上前のことである。うん、ここはやっぱ良いなぁ。風化した花崗岩が林立する奇景である。屏風折となった岩が続く自然の迷路。そして、お約束として道に迷う。とりあえず地獄谷の方に向かえば良いはずなのだが迷い込んだ谷は気がつけばゴルジュ。小さな滝もあり、結構危ない。三点支持で慎重に降りる。到着した地獄谷も、「こんなに急だったっけ?」と思う結構な難コース。落ちたら骨くらいは普通に折るぞ、これ。神経を擦り減らせば体力は輪をかけて消耗する。一時間近くかかってやっと下山すれば14時半。まだ時間があるので中央尾根を登り返すが、想像以上に疲労が蓄積しており、息絶え絶えであった。風吹岩に戻って八幡谷から岡本へ帰還。