logo logo_atte 日記 随筆 何処
2020-11-16 21:08:29 JST
(2020-11-16) 摩耶回遊。曇後晴。食欲の秋である。そして、私は健啖家である。好きなだけ食べたいので、その分だけ運動しておく。世には様々なダイエット法があるようだが、思うにすべからくまやかしであろう。体重なんてのは単にINとOUTの差でしかない。摂取したカロリーが消費したカロリーより多ければ太り、逆であれば痩せる。それだけのことでる。運動嫌いで食べたいけど太りたくないのであれば、古代ローマ人のように消化される前に入口からお帰りいただくか、下剤を飲んで未消化のままさっさと出口に向かってもらうしかあるまい。あれっ、なんか汚い話になってる。好きに暴食するための健全な山行が本旨であった。この時期、裏六甲が思いのほか綺麗なので、本日は三宮から摩耶山の北側を目指す。早足で市ケ原まで1時間。布引渓谷のモミジは真紅にはまだ少しばかり早いと言った感じ。生田川を北に遡る。市ケ原から先はトゥエンティクロスと呼ばれるハイキングコースだが、大雨による崩落があったらしく2年以上も通行禁止が続いている。解除される見込みなしと思われるので無視してしまうことにする。なんか最近、通行止めを無視してばかりだが、自己責任は当然として安全には最大限の注意を払っている。まずは道を観察。良く踏まれている。実際には多数のハイカーが通っているのだろう。湿った土には真新しい靴跡。おそらくは昨日、もしかすると今朝方早くに付けられたものである。よし。おそらくは問題ない。本当に危なければ引き返せば良い。、、、で、着いた崩落現場は、、、「そんだけ?」、、、。多くは語るまい。生田川上流はプチ上高地みたいな風情であった。清流に枯れ木立は、梓川のそれである。なんと河童橋まであった。いや、やっぱ、プチ上高地は言い過ぎだな。「TTK」(TinyちっぽけでTrivialつまらないKamikochi上高地)と命名する。悪くはないんだけどね。上高地が良すぎるから流石に比較はできんわ。「TTK」なんて言ってみたけど、谷幅は広く落葉樹林が続く六甲では屈指の良コースであった。惜しむらくは時期を過ぎていたこと。せめてあと一週間早ければ素晴らしかったのではないかと思う。摩耶山に北側から登るコースは3つある。桜谷道、徳川道、シェール道である。とりあえず一番遠回りのシェール道を選択。遠回りと言っても距離が長い分、傾斜は緩いわけで楽な道とも言える。最盛期は過ぎてしまったが、裏六甲の風情はやはり優れている。落ち葉を踏みしめる道は気持ちがいいし、所々、色づいた木々がまだまだ残る場所もある。摩耶山に着いてしまったら後は帰るだけ。なんだかもったいない気がして、徳川道を下ることにした。そんでもって桜谷道で登り直し。摩耶北側の道はどこも落ち葉の絨毯が広がりそれぞれに良い道であった。いずれ歩いて損はないコースであるが、体力に不安があるなら徳川道がいいだろう。距離と傾斜のバランスがとれている。本日、二度目の摩耶山。さぁ、岡本駅までは長い長い帰り道である。