2020-07-17 20:34:12 JST
20200717T113412Z
北海道ロカビリー道中10日目。一路北へ。北緯45度を超える。サロベツ原野に寄り道して稚内へ。 7年前、5日かけて歩いた距離が車だとたった5時間。速いなぁ。当時は自動車専用道路は通れないし、交通量の多い国道や、トンネルは避けていたので、かなりの遠回り。片道10キロのサロベツ原野への寄道にはエラく気合がいったものだが、車だと「ちょっと寄ろか。」くらいの非常に軽い感覚である。前回、600メートル(往復1.2キロ)の距離が歩けず、涙をのんで見送った北海道命名の地にも立ち寄る。 150年前、探検家松浦武四郎がこの地のアイヌの長老の話を受けて北海道なる名称が誕生した。天塩川が作る渓谷の今となっては寂しい河川敷である。道も地図もない時代に蝦夷地内陸部の地誌文化を書き留めた先人の偉大さには只々敬服する。旅から帰ったら松浦の「天塩日誌」を読んでみよう。