logo logo_atte 日記 随筆 何処
2019-11-07 21:36:18 JST
山歩きでいい景色なんて全体のほんの一部でしかない。大半は黙々と歩いているだけ。時間だけは腐るほどあるのであれこれ思索しながら歩く。山道はすべて哲学の道である。昨日、ダイトレを歩きながら考えていたことは、「意識がある」とは何かと言うこと。犬に意識はあるのか?細菌や草木には?狗子仏性。趙州和尚は「無」と言う。釈迦は衆生皆仏性有りとする。自己認識とは何か?人とその他を分けるのは何か?意識の有無を識別する分離軸を色々と捻り出してみるものの、次第に「意識」の定義すらがあやふやになり、果ては意識を生み出すに至った生命の進化に踏み込まざるを得なくなった時点で時間切れ。疲れた体で温泉に入り、全筋肉を弛緩させ、全神経を開放して、仏の境地に達した(あ〜、気持ちええなぁ)時点で、そんなことを考えていたことすら忘れてしまった。