logo logo_atte 日記 随筆 何処
2019-05-31 21:10:46 JST
(2019-05-14) 10時までは車中。トゥールを過ぎた頃明るくなってくる。フランスはひたすら平原の小麦畑である。高原であるメセタより地形の起伏はさらに少ない。当初はフランスの中部くらいから歩こうとの考えもあったがこれは無理ですわ。 3週間以上小麦畑のほか何もない同じ景色が続けば旅を続ける気力が持たないであろう。スペイン国境のサン=ジャンからにしておいてよかった。さて、一ヶ月ぶりのパリであるが、以前の感動が嘘のように全くわかない。どの通りも魅力的に思えたのに、今見れば「なんだ、こんなものか」以上の感想が出てこない。二回目になるだけでここまで心象が変わるとは不思議なものである。焼けちまったノートルダムを見に行く。無残な状況ですな。美しかったバラ窓のステンドグラスも今はない。近場のルーブル美術館、オペラ座と再訪するがやはり「大したことないなぁ」である。飛行機は夜発なので時間はあるのだが、観光する意欲が不足しているため空港でゆっくりすることにする。 2019年スペインカミーノをゆく旅はこれにて終わり。