2019-04-24 23:23:51 JST
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(2019-04-23) カミーノ10日目。雨。夜更けに降っていた雨は明け方には止んでいた。ただし、いつまた降り出してもおかしくはない天気。予報でも雨。 6時40分。暗いうちから歩き始める。 1時間弱で峠を越える。峠と言ってもなだらかなもの。ピレネーやアルプスは急峻だが、スペインの山々は丘の連続と言った感じで穏やかである。峠越えとほぼ同時に夜明け。視界に入った広大なメセタに圧倒される。自分の目を疑うほどの広さ。北海道、、、小さいですわ。そりゃ、メセタの面積だけで日本より広いんだから当たり前だけどさ。延々と広がる小麦畑と牧場、丘陵に連なる風力発電のための風車、風車、風車。広いだけならウィグルの砂漠やチベットの草原も広かったけど、点在する街と風にそよぐ小麦畑という人の手が入った自然(ある意味公園的)でここまで広いのは感動的。晴れてりゃなぁ、、、と思いながら歩いていたらとうとう雨が降り出した。林も建物もない荒野のど真ん中。最悪のタイミング。横殴りの風に大粒の雨。ズボンも靴もずぶ濡れ。本日の気温は予報では最低1度から最高8度。9時前の段階では5度くらいか。濡れたズボンが脚に張り付き、強風に煽られてどんどん体温が奪われる。凍りそうだ。楽しくない、、、というより身の危険すら感じる。やむを得ない。走る。走れば少しは温まるし街までは30分程度だ。走れば10分だろう。街に着く頃、雨が上がる。Burgosはこの地方では一番の大都市。世界遺産の大聖堂も立派なものだ。折れた心をカロリー補給で立て直して次の街へ。町外れ、雨宿りができなくなった時点で再び雨。嫌がらせのような天気である。 10キロ歩いて気力が萎えた。Tardajosで14時にチェックイン。手はかじかんで動かないし、足も凍って感覚がない。予報では今週中は最低気温1度。日本だと真冬並。しかも毎日雨。寒すぎるぞ。