logo logo_atte 日記 随筆 何処
2018-07-18 12:32:54 CST
(2018-07-17) 昨夕20:47発(ただし、37分遅れる)のハミ行きの硬座(二等座席)で西寧を出発。人民は、通路に寝る。人の席を奪う。車内にゴミを捨てるの古き悪しき中国を体現している。さすが、最貧民層の交通手段である。いやぁ、なかなか大変な10時間であった。着いたハミは完全に政府に管理されたウィグル人社会。列車から降りるだけで荷物検査とパスポートチェックをされる。列車のチケットを買うためにも二度荷物のチェックをされ、液体(水)は実際に飲んで見せることを強要される。ウィグル人も中国人も個別に悪い人ではないのだが、この過剰な管理には嫌気が差す。荷物チェックが多すぎて旅行しにくいにもほどがある。また、管理が厳しすぎるためか中国であれほど感じる活気といったものがない。また、チベットエリアでは政府未認可の宿でも外国人が泊まれた(黙認されていた)のだが、ウィグルエリアでは無理だ。安そうなホテルは全て「外国人は泊まれない」と断られる。街に魅力がない。宿は非常に高額とくれば滞在する意味を見いだせず、さらに列車で3時間トルファンに向かう。トルファンには20数年前に来たことがある。色あせた記憶に残る街の面影はなく、何もかもが新しくなった漢人の街である。この街でも公安が異常に多く、ウィグル人は虐げられている。街からウィグル文化を感じない。砂漠の荒野のオアシス都市。用水路が流れ果樹園が広がるイスラムの街が見つからない。砂漠の荒野にいきなり現れる高層建築。乾いた大地に広がる漢人都市があるばかり。新疆の都市部において、ウィグルは早晩(文化として)滅びそうである。すでにほぼ滅んでいるのかもしれない。