logo logo_atte 日記 随筆 何処
2018-06-22 22:02:15 CST
5時半起床。7時前にはチェックアウト。さようなら尋常ホステル(Wonderlust Hostel)。 7時過ぎにはバスターミナルに到着。バスは8時30分発。何だもう来てるのかと思いバスに取り込むと「これは7時20分発だ」と怒られる。時刻表にあった始発を買ったはずなのに、それより早い時刻表にのらないバスがあったようだ。しばし待つ。目的のバスは定刻通りに出発。これから10時間、車窓の景色を楽しむことにする。ちなみにバスは寝台の夜行も座席の昼行便もあまり値段が変わらないので、以前であれば観光を優先して夜行を使っていたものだが、今は観光するより景色を眺めたり街を探索する旅のほうが好きになった。で、バスに乗ること2時間、なんと4回も検問所に停車。警察による社内のチェック、そのうち2回はパスポートの提出を求められた。私以外の地元民たちもみなIDカードを提出している。人の移動はこうやって必ず公安に把握されているようだ。こんなペースでは10時間あっても着かないのではと心配になるがこれ以降の検問はなかった。なるほどね。要は西双版納傣族自治州を抜ければ検問がなくなるわけだ。少数民族の監視機構というわけか。景洪で感じた違和感のカラクリを再確認する。さて、雲南省は基本的にラオス北部から引き続き山岳地帯である。日本もそうだが、架橋と隧道が繰り返される高速道路の建設はさぞかし大変であったろうと思う。最初の通過都市は普洱市。なだらかな山稜はこれ全て茶葉の段々畑。なかなか壮観である。日本でも少しづつ普洱茶(プーアル茶)の知名度が上がってきましたね。次は、元江市。こちらの作物は米で棚田が広がる。隣町の元陽の棚田が有名だけど、こちらもそこそこではないかな。そして着いた昆明市は雲南省の省都。人口600万。来る前から大都市なのはわかっている。わかっていたはずなのにやはり私は驚いている。街は再開発が進み高層ビル街になっている。そして、やはり街にゴミはなく、車の運転もみな穏やか。考えてみればバスも安全運転であった。乗客もシートベルトの着用を求められ発車前に確認される。大都市は普通旅行がしにくい。一歩きすれば街の構造がわかる地方都市とは違うのだ。昆明の長距離バスターミナルは街の外れにあって、中心街に行くだけで大変であった。それが今は、地下鉄が走り、主要な鉄道駅とバスターミナル、飛行場を中心街へと結びつけている。自動券売機は英語対応しているし、車内放送も中国語と英語だ。地下鉄車内で大声で話す人はおらず、7割位は黙々とスマホいじりをしている。前述、街の清潔さや平穏さと合わせ、もう、東京や大阪、横浜神戸と何も変わりません。一応、裏道に入ればちゃんと汚い店もあります。ところが裏道の汚い店で食べたチンジャオロースは500円でした。後発国にとっての文明化とは強制力を伴うもの。日本だって明治維新は強引な改革だったわけだし、国民のライフスタイルを無理やり変革する中国のやり方はうまく行ってると言える。あえて街の写真は載せません。東京駅や大阪駅で降りて写真を取れば、それは昆明の写真と同じです。